ライブについて考えたこと

昨日、東京ドームで行われた某大型ライブに参加してきました。僕はどちらかの陣営のファンというわけではなくて、Oさんが出演されていたので行かせて頂いた次第です。僕はOさんが声優を務めているキャラクターが所属しているユニットやそのコンテンツにほぼ触れていないので、完全に女性声優モクだけで行ったという感じでした。また、マスさんもラさんも、流石にインターネット上や街中などで見たことはあるし曲もうっすら聞いたことはあると思うのですが、ちゃんと曲を知っているかというところで言えばほとんど全く知らないという状態でした。

僕はこういうときに申し訳なさを強めに感じる人間なのでこんな経緯で行ったライブの感想をわざわざブログで書いたりしないのですが、この記事は自分がライブでどう振舞うのが自分にとって一番いいのかというのをあれこれ考えて試してみた、というものです。

ライブについてどうのこうのとタイトルに書いていますが、この記事はお気持ち表明でもないし何かのお役立ち情報でも全くなくて、僕が多分変なところを変に気にしすぎているのをつらつらと書いていくだけなので、こいつ生きるの苦しそうだなぁみたいな暖かい目線で読んでいただけると幸いです。


さて、僕は今年(2023年)に初めてライブを伴うイベントに行ってから、数回ライブに参加したというか歌唱を生で聞く機会があったのですが、終わったあとににいつも下記のことをとても強く気にしていました。

  • ペンライトの振り方に自信を持てない
  • そのため周囲をついつい見てしまう
  • Oさんの歌唱姿を全く覚えていない
  • 振り返ると脳内にある音源しか流れてこない
  • ちゃんと歌を聞けていたか、ダンスなどを見れていたか怪しい

僕のライブに行く一番の目的はOさんの歌唱姿を生で見ることなので、それを心置きなく達成できてないというのが一番苦しいところです。ちゃんと見れていないのではないか?ということでOさんや他の出演者に対して勝手ながら申し訳なく感じてしまってもいました。あと、そもそもペンラが必要かという話に関しては僕の場合ライブ中に盛り上がる際にこれを持っていないと恥ずかしいというか、そのために必要な道具というように感じています。

ペンライトの振り方が~というのは、そもそもライブの経験がかなり浅いためまだまだよく分かっていないんだろうというのはありますが、恐らく僕がめちゃくちゃリズムを取るのが下手くそだということが大きいと思っています。また、僕は小心者というか目立ったことをしたくない人間なので、ペンラの振り方が変で周りから浮くのが(実際に他の人に見られているかはともかくとして)とても怖いと思っています。そのため、出演者がステージで歌っている最中にもびくびくしながらチラチラと周りの観客の方を見てしまうのですが、それでステージをちゃんと見れていないなとも思いました。

振り返ると脳内に~というのは、僕がカラオケに行くとカラオケの音や歌詞表示よりも先に歌ってしまうことと関係していると思います。カラオケで実際に流れている音楽よりも自分の頭に入ってる曲に合わせて、自分が気持ちよくなるためだけに歌ってしまっているなぁと思っていました。(書いていて思ったのですが、ここの部分は少しこじつけ気味というか、仕方がない面もあったりもしそうだしで、もうちょっと違うところから見えてくる話なのかもしれないです)

これらに悩む気持ちは初めてライブを見た時からずっと感じていて段々強まっていき、一時はまぁ出来ないんだから気にしていてもしょうがないとか、女性声優を生で見たいという気持ちが強ければ自然と楽しめるようになってるはずなどと思っていたのですが、とあるイベントの後にちょっと色々と考えさせられて、どうするべきなのかをちゃんと真剣に考えてから行動しなければいけないなと思うようになりました。


とりあえずで考えた解決策は、普段から曲をちゃんと聴く習慣を身につけることです。これは時間をみつけてたくさん聞こうというわけではなくて、曲を聴く際にもっとちゃんと歌詞を聞き取ろうというかボーカルをしっかり聴こうという意思を持とうという話です。というのも、僕はどちらかというとボーカルの声を聞いているというよりも、伴奏を含めて全体の流れとしてのメロディを聞いている人間で、歌詞が何言っているのかというのは歌詞カードを見るまで全く気にせず、曲が自分の中で右から左に流れていっているのではないかと思ったからです。

別に気軽にたくさん聞いてもいいだろとも思うのでこの方法の塩梅は難しいし、またあくまで気持ちの問題の気もするしそもそも音楽のことがまるで分かってないのでヘンテコなことをしているのかもしれないです。でも、つい一昨日カラオケに言ったときはOさんの楽曲だけは他の曲よりも丁寧に歌えた気がしました、まあこれも気持ちの問題かもしれませんが…。あと、リズムを取る練習になるのではと思い音ゲーをやってみようとしたりもしたのですが、やっぱりそんなに興味がないので長続きはしませんでした。


上に書いた気になることを解決したい一番の理由は、Oさんのワンマンライブが近づいてきたからです。そのときにこんな心残りが出来てしまったら本当にものすごく後悔することになると思うし、(しつこいですが勝手ながら)Oさんに対してもとても申し訳なく感じてしまうなと思いました。そして一応の解決策を講じてみたりはしたのですが、やはり実際にライブにいってその他にもいろいろ考えていたことを試してみたいと思っていました。そんなときに、まだ全くコンテンツを追えていないしちょっと行かなくてもいいかなと思っていた某大型ライブのチケットが見切れですがまだ残っていることに気が付き、ようやく話は冒頭の状況に戻ります。


試したかったことは次の通りです。

  • ペンライトを振ること
  • ステージ上のパフォーマンスをちゃんと受け取ること
  • それが記憶に残るかどうか
  • 双眼鏡

双眼鏡というのは、一応もっといた方がいいかもと思い数日前に買っていて、ちょうどいい機会だと思ったので、どのように見えるのかや使い勝手などを試してみようと思ったものです。

本当はこの箇条書きのように、何を試したいのかをちゃんと認識したうえでライブに臨むべきだったのですが、ライブまでにあまりにも何も準備してこなかったし、会場に着いてライブが始まってから初めてこれらのことを思い出し始めました。

あと、準備不足ということでちょっとしたエピソードなのですが、ライブが始まる前に持ってきたキンブレ(何かのコンテンツのものではなくてどこでも売ってる普通のやつ)を光らせようとしたらどうも電池切れのようで、予備の電池も持ってきていなかったので困ったことになりました。一応持ってきていたエクハのペンラ(EHSのやつ)に入っていた電池を入れてみたら無事光ったのですが、よく見てみるとこの電池はペンライトを買ったときから入っていたもので、正直電池の残量に不安がありました。そこで、何故か光が弱い気がすることや特に便利機能などが付いていないことから、おそらくエクハのペンラの方が電池持ちがいいのではないかと判断してある意味異次元の参加をすることになりました。コンテンツのイベントに違うコンテンツのグッズで臨むやつは僕は正直めちゃくちゃ面白いと思ってしまうのですが、まぁ運営(というか女性声優)に対しては申し訳なさを感じてしまうので、自分ではやらないかなぁと思っています、特に今回は良く知らないコンテンツのライブに来ているので、余計になんか舐めた感じになってしまうと思ったので本当にやる気はなかったです。

ということもあり、ペンラの電池が不安だったのでライブが始まってしばらくは何も手に持たずにいました。そのため試したかったことの一つ目がいきなり出来なくなっていましたし、さっきも書いたとおりペンラがない状態でどうすればいいのか分かっていないので内心ハラハラしていました。

Oさんのユニットの出番が来てからは普通にずっと振っていましたが、どうペンラを振るべきかとういうことについては、適当でよくないか?となりました。どう頑張っても正解の振り方なんて(少なくとも僕には)出来るわけがないし、あと慣れの問題にはなってしまいますが、曲の中でこういう感じのときはこういう振り方をする、みたいなのは流石に分かってきていて、あとは難しいことなどをしなければちゃんと振れてるかどうかはOKなのではと思うようになりました。また、周りから浮くことが気になるということについてはあまり考えないようにすることとしました。まぁある程度は目の端に他の観客は映っているはずだからそれに合わせられているはずだということがありますし、一番は、すぐ後で書きますがそもそものこのペンラどう振る問題に頭を悩ませている場合ではないということが分かったからです。

肝心のステージの見え方なのですが、完全見切れ席の名の通り完全に見えない位置でした。そのためモニターをずっと眺めることになり、試したかったことのステージ上のパフォーマンスを~というのはあまりちゃんと確かめられてないかなと思います。モニターを見るのとステージの上の一人の人間を見続けるのとではやっぱり全然違う体験だと思うからです。とはいえ、出演者の歌唱姿を見られることには変わりはなく、少なくとも今回の場合ではステージ上のパフォーマンスをどうすればちゃんと受け取れるかというのは分かってきたかなと思います。

それは、簡単だけど僕にとっては難しいことで、何も考えずにステージを見ていればいい、ということです。何か、例えばあとでツイートしたい内容や、これブログの記事に出来るなみたいなことを考えながら見ていると、全く何も頭に入って来ないということに(当然といえば当然ですが)気が付き、そしてただただステージを見ることだけに意識を向けていればそれだけですごく楽しいし、なんだか記憶に残るような気がしました。だから、ペンラの振り方が気になって周囲を見ることはやっぱり良くなくて、そこに脳のリソースを吐くのは間違っているなと思いました。でもだからといってずっと黙ってじっとしている方がいいのかと言うと、音楽が爆音で流れている場所でそんなことをするのはむしろ大変でありえないことだと思うので、本当に塩梅が難しいなと思います、多くの人はこんなこと考えずに音楽に乗れているのかもしれませんが…。

また、ライブを見ているうちに、曲を聴かせる振りつけ(曲?)とダンスを見せる曲(振りつけ?)があるんじゃないかなぁと思ってきました。なので、歌唱をちゃんと聞けるかどうかというのは、結局のところステージをちゃんと見れるかどうかと連動しているのかなぁと思います。その方がシングルタスクで済むので僕にも出来そうな気がして希望が持てます。

ここまでの話はやっぱり結局モニターに映る、ある意味完成された映像を見ていたから出来たことで、実際にステージを肉眼で眺めているときにも同じような状態になれるのかはやっぱり不明でやっぱり不安なのですが、一つの解答が見えてきたことでかなり安心感が違います。

あと、当たり前のことですが曲をよく知っていればペンラもうまく振れるはずだし、歌唱姿もあとから曲を聞いたときにより思い出せるのではないかと思いました。でも、この場合脳内の曲が再生されてしまうのではないかという不安がまだあるのですが、僕は今回は本当にちょっとだけしか予習してこなかったのでこれは確かめられませんでした。(さっきも同じこと書きましたがここは仕方がないというか、気にするのはちょっと違くないか?という気もします)

双眼鏡について、明らかに双眼鏡を使うような座席ではなかった(完全に見切れているため)ので開演前に客席を双眼鏡でのぞく不審者になっていました。ですが、トロッコに乗って歌う曲のときはちょうど双眼鏡を使えそうな距離に出演者がくることがあったので、そのときにも試してみました。結果としては、確かに遠くにいる出演者の方たちが見えて、しかも全く違和感を感じないレベルに明るく見えたのですが、手ブレがそれなりにあるのとそもそも歌唱中であることやトロッコが動いていることもあって、双眼鏡で見るよりもモニターを見ていた方がいいのでは?となりました。Oさんもトロッコに乗る曲があったのですが、曲の後半でこっちに来る側のトロッコで、僕はウキウキしながら双眼鏡を構える準備をしていたのですが、結局ちらっと見ることが出来ただけで、モニター越しではなくて双眼鏡で見たという実績が作れただけになり、歌ってる最中にモニターに映ってたはずのOさんのお姿を見ることもほとんど出来なかったことが心残りとなってしまいました。(そのあとトロッコがそれなりの近さで見切れ席に近づき、僕は前寄りの席だったためトロッコが隠れる寸前まで見れたのでめちゃくちゃ嬉しかったです)

最後になるのですが、一つかなり大事なことに気が付いてしまって、それはモニターに映ったOさんが何かする(指さしとか)とその時にどの部分を歌っていたとかも全く分からなくなって完全に記憶をなくすということです(ということは生で見た時はもっと…)。ちらっと断片的に思い出したりは出来るのですが、楽曲とリンクさせて思い出すことはもう完全に不可能で、だからライブのあとにどういう振りつけだったとか立ち位置だったとかみたいなことを思い出すやつは多分僕には出来ないかもしれない思いました。すっかり諦めてしまうのは違うと思うのですが、歌唱姿が全く記憶にないからといってそこまで落ち込まなくてもいいのかな~と思えてきました。歌唱中に余計なことを考えずにめいっぱい楽しむというのが一番大切なことなのかなと思えてきたところだし。


ここまで、まるで実験のためだけにこの某大型ライブに参加したみたいな書き方をしてきましたが、ライブ自体は思ってたよりもずっとちゃんと楽しむことが出来ました。それは、実は今年いろいろイベントに行ってあれこれ考えてきた結果みたいな感じでちょっと嬉しいのですが、(少なくともOさんの出演しているものについては)何もコンテンツのことを知らない状態で参加するよりも、ある程度はちゃんとファンとして参加するべきというか、したいなと思えるようになってきました。

あと、このタイミングで自分もライブを楽しめるんだという希望が見えてきたことが本当に嬉しくて、そういった意味でも某大型ライブには感謝しています。ワンマンもより一層楽しみになってきました。

以上です、ここまで読んでくださりありがとうございました。